印章

印鑑とハンコとは何が違うの?それぞれの役割について解説!

taka

日々、ハンコまたは印鑑など当たり前のよに口にし、同じ物として扱っていませんか?

普段、会社なんかでハンコ押してくださいとか、印鑑押して!・・みたいな感じで全く無意識の内にこう言った言葉を聞くと思うのですが、意外と違和感を感じてる人は皆無に等しいのではないでしょうか?

皆さんは普段、ハンコと印鑑の違いを知らずに口に発しているのです。

それじゃ~、どう違うの? ・・って事になりますよね!

結論から言うとハンコと印鑑とは全く別物で、違いを例えて言えば、陰と陽のような関係と言える。

もっと分りやすく言えば、人と影の関係と言えば納得していただけたでしょうか!


分ってるようで分らないハンコと印鑑の違い!

日々、無意識に当たり前のように扱うハンコと印鑑には、実は、全く別の役割があるのです!

冒頭でも話しましたが、分り安い例えで言えば、印鑑とハンコとは正に人や物、そして印鑑は影という関係でして、ハンコが存在して初めて印鑑の役割が発揮できるといえます。

太陽をバックにして人が立ち、そしてその手前には何が見えますか? ・・そう、陰ですよね!

まあ、極論になりましたが、そうした事も踏まえ分りやすく以下のように解説していきます。

  • 印鑑 ー陰の立場的な存在とは?
  • ハンコー陽の立場的な存在とは?


印鑑 = 陰の立場的な存在とは?

印鑑とは、市庁舎や官公庁といった所で、ハンコ(判子)を必要書類に押印して登録した印影の事をいいます。

印影とは用紙に押印した際に写された文字の事をいい、お店によっては実印を購入した際、お店の方が作ったハンコ(実印)を押印した印影を、サービスでくれる事があります。

他には印鑑証明書ですが、実印登録した後で必要に応じて発行された証明書類の事ですが、ここに実印登録した印鑑(印影)が写し出されています。

このように、印鑑とはハンコ本体の事を言うのではなく、判を押した後に残る文字の事を印鑑といい、別名で印影ともいいます。


ハンコ = 陽の立場的な存在とは?

そもそも、ハンコ=判子とは柘や黒水牛など、それぞれの印材に文字を彫刻した本体その物の事を言うのであり、印鑑(印影)とは全く別物であります。

只、全く異なる関係といっても本来、印鑑(印影)の本体であるハンコ(判子)自体が存在してのみ、その陰の立場となる印鑑(印影)が生み出されるのです。

つまり、全くの別物である筈の印鑑(印影)と、ハンコ(判子)の関係は一体でありながらも、別々な役割があると言えます。

ハンコには、いくつもの種類があり市庁舎や官公庁で登録に使う実印、銀行の口座を作る際に登録に使う銀行印、他にはミトメ印などがあり、こちらは全て印鑑とは言わずハンコ(判子)と呼ばれています。

ハンコ(判子)の事を他の呼び方で、印章ともいわれておりますが、どちらかと言うと印章の方が正式名といっても間違いではないでしょう。

個人では普段、たまに使用するハンコと言えばミトメ印くらいかと思いますが、これが会社になると話は別で、日々の仕事の中でハンコの使用頻度はかなり多いといえるでしょう。


様々な役割を持つ会社のハンコや印鑑の違いとその重要性!

他の章でも解説してましたが、会社の判子の持つ役割ではビジネスシーンでの色々な使い分けがされてます。

社判でも認め印など普段の業務などに使われているハンコの一部が欠けたり紛失した時などは、新しく代わりのハンコを購入すれば済みます。

但し、これが会社の銀行印だったり実印であれば大変、ただ新しく購入すればいいと言う問題ではなくなり、事と次第によっては業務に多大な影響を及ぼす事となります。

そんな時などの対処方など、事細かに以下のように解説していきます。


  • 会社の角印や他の社判が欠けたり紛失した場合の対処の仕方
  • 会社の銀行印を紛失した場合の対処の仕方
  • 会社の実印を紛失した場合の対処の仕方


会社の角印や他の社判が欠けたり紛失した場合の対処の仕方

会社のハンコは日々、頻繁に使われ無意識的に粗末に扱われる場合もあるでしょう。

会社組織ですと、どうしても時間との闘いもあるでしょうし、上司からハンコを急かされたりもすれば、つい乱暴にハンコの押印したりと経験はありませんか?

会社のハンコって割と社員同士で共有しあって使われてるかと思いますが、そうした中、つい何処かへ置き忘れたとか、紛失してしまった経験なんかもあるかと思います。

そんなときは、購入先のはんこ屋さんで新たに注文し、作り直してもらうのがよいでしょう。

但し、ここで言う社判は実印や銀行印を除いた場合のみの内容ですので、作り直した後は特に登録の変更とかは必要ありません。

この時に必要なのは、新しいハンコを注文した際にかかるお金と労力だけです。


会社の銀行印を紛失した場合の対処の仕方

会社の銀行印を紛失した時は先ず慌てずに、念のために銀行の通帳の有無の確認をし、その後に取るべき行動を、順を追って以下の様に分りやすく解説していきます。


  1. 早急に取引先金融機関へ連絡しハンコの紛失の旨を伝える
  2. 警察署または最寄りの交番へ紛失届け出をする
  3. 取引先及び関係各所へ連絡する
  4. はんこ屋さんで新たに銀行印を注文する
  5. 取引先金融機関で再度に渡り銀行印の再登録をする



1.早急に取引先金融機関へ連絡しハンコの紛失の旨を伝える

出来るだけ速やかに取引金融機関へ連絡し口座を止めてもらうのですが、もし時間外や日曜・祝日であれば24時間、ご利用出来る専用ダイヤルへ連絡してください。

その後、入出金や取引が一旦、停止状態になりますので、早急に連絡をする事により、万が一の成りすましなどの詐欺行為をこの時点で防ぐ事ができます。



2.警察署へ紛失届け出をする

金融機関への連絡が済みましたら、次に警察署か最寄りの交番へ銀行印を紛失した旨を伝え、紛失届け書を提出します。

他に、万が一銀行印が紛失ではなく、盗難の疑いが強い場合にはこの時点で盗難届けを提出しておく必要がありますので、呉暮れもその時の状況を判断した上での届けとしてください。


3.取引先及び関係各所に連絡をする

銀行印を紛失した際に、紛失した直前または直後に取引が生じてる場合、早急に取引先に銀行印の紛失の旨を伝えてください。

連絡しないでおくと、その後のトラブルにもなりかねませんので必ず取引先(お得意様)への連絡は忘れずにしておくべきです。

その後、新たに銀行印が出来ましたら、印鑑の変更を取り交わしすれば大丈夫です。



4.はんこ屋さんで新たに銀行印を注文する

迅速に各、届け出が済みましたら次ははんこ屋さんへ出向き新たに銀行印を注文するのですが、この時、代理の方ではなく出来るだけ代表者本人が直接はんこ屋さんに出向き注文をされる事をおすすめします。

注文の際、紛失したハンコと同じ物を彫って欲しいと言われる方がいますが、条例で同じ印鑑は彫れませんので、新たに彫っていただく形となります。


5.取引先金融機関で再度にわたり銀行印の再登録をする

新たに銀行印ができましたら再度、取引先銀行へ出向き銀行印の登録をするのですが、この時には必ず代表者の方が手続きをおこなってください。

早急に手続きを済ます為には、取引銀行で口座を開設した支店で新しい銀行印の登録手続きをすれば当日の内に銀行印が使える様になります。


会社の実印を紛失した場合の対処の仕方

大事な会社の実印を紛失した場合にはどう退所すれば良いのか?

商談中だったり、紛失直前に契約を済ませたばかりの時など、かなり慌ててしまいそうですが、そこは一呼吸おいてから行動する様にしましょう。

会社実印を紛失した時など慌てずに行動する事が大事になりますので、以下のように順を追って解説していきます。


  1. 管轄の法務局へ連絡し紛失した旨を伝える
  2. はんこ屋さんで新たに会社の実印を購入する
  3. 管轄の法務局へ出向き手続きをする
  4. 警察署か最寄りの交番へ出向き紛失届け出をする
  5. 取引先及び関係各所へ連絡をする


1.管轄の法務局へ連絡し紛失の旨を伝える

会社の実印は法務局で印鑑登録をしてるので、先ずは法務局へ連絡して紛失した旨を伝え、ついでに近々にうかがえる日を決め手続きの予約を取る事をおすすめします。


2.はんこ屋さんで新たに会社の実印を購入する

会社の実印を紛失した際は、はんこ屋さんで新たに会社の実印を注文します。

この時、紛失したハンコと同じ物をと注文される方がいますが、全く同じハンコは条例により作れません。

新しいハンコを注文の際、黒水牛やチタン製の印材がお勧めなのですが、そこに勤める従業員の生活を支える為の大黒柱的な存在である会社なので、少々高めで丈夫なハンコがオススメです!


3.管轄の法務局へ出向き手続きをする

新しくハンコを購入しましたら、そのハンコを持参の上、管轄の法務局へ代表者の方が出向き
印鑑の再手続きをします。

この時、先ずは無くした会社実印の紛失届けを済ませ、用意してきた新しく購入したハンコで次に改印届を提出する。

申請手続きに必要なものとして代表者の方が用意するものが以下の様に必要になります。


  1. 個人の実印(代表者=本人のもの)
  2. 個人の印鑑証明(3ヶ月以内のもの)1通
  3. 身分証明できるもの(運転免許証・パスパート・マイナンバーカード)
  4. 再度、申請に必要なハンコ(新たに購入したもの)


以上のように、法務局へ行く前に必ず準備してから行くようにしてください。


4.警察署か最寄りの交番へ出向き紛失届け出をする

万が一に備えて、紛失届けを出して紛失届出証明書を発行して貰うようにして頂きたいのと、もし盗難の可能性も少なからず、あるのでしたら盗難届けも念の為出しておいた方が良いかと思います。


5.取引先及び関係各所へ連絡をする

実印を紛失する前に商談の約束事がある場合や紛失する直前に契約を結んでいた際には、その取引先や関係各所へ紛失の旨を伝えておく事によりトラブル防止に繋がります。

一通り手続きが済みましたら、改印申請をした新しい実印の変更などを取り交わしをしておけば問題ありません。


ハンコと印鑑の違いや役目などについて:まとめ

ここまでハンコと印鑑の違いや、それぞれの役目などについてお伝えしてきましたが、前述したように会社の銀行印や実印を紛失した際の取るべき行動を以下のようにまとめてみました。

  • 会社の銀行印を紛失した場合いは、早急に取引先金融機関へ連絡をする
  • 会社の実印を紛失した場合には、早急に法務局へ連絡をする
  • はんこ屋さんで新たに銀行印/実印を注文する
  • 取引先銀行にて再度、銀行印で印鑑の登録を済ませる
  • 法務局へ出向き紛失/改印などの各、手続きを済ませる
  • 取引先及び関係各所に紛失の旨を伝え後に印鑑の変更などの取り交わしをする

銀行印にしても実印にしても紛失してしまうと社内での業務はもちろんの事、取引他社に対しても大々的に業務を滞らせてしまう恐れがありますので、とにかく迅速に必要な手続きをとり行うようにしましょう。

それと最後に注意点としまして、会社の実印と銀行印を分けずに使用されてる場合がありますが、つまり同じ印鑑で銀行印と実印を併用する形になってますが、これには大きなリスクが伴います。

こうした使い回しなどは今回、お話させていただきました紛失や盗難にあった際に、成りすましなどによる危険性が特に高まります。

何より、銀行への再手続きや法務局への登録し直しなどと、本来であれば一箇所での手続きで済む所がこのように無駄な労力に繋がる事にもまりますので、実印と銀行印は別に分けて使用される事をおすすめします。

法による規定はないものの、犯罪に巻き込まれる危険性や、業務に多大な影響を与え兼ねないので何度も言うようですが、実印と銀行印は別々に分けましょう。

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