ゴム印の種類と用途とは?会社には欠かせない必須アイテムについて紹介!
会社で書類に記載する定型文をゴム印で押すことにより、かなりの手間が省けて時間短縮にも繋がり、用途として結果、ゴム印は便利なアイテムとして一役買っているのです。
今では多くの企業で社判としての用途で使用されており、経理・事務に限らず一般社員の方でも日々、業務にゴム印を使われている方も多いのではないでしょうか。
普段とても身近なゴム印ですが、社判としてのゴム印の種類や使い方、違いなど意外と知らずに使われているのではないでしょうか。
例えば普段、会社の書類や伝票などに使用する社判と小切手や為替などに使用する社判の違いなどは、おそらく一般社員の方で分る方は少ないのでは!
仕事の作業効率を上げてくれるゴム印ですが、そういった方々が日々正しく使いこなせる様に
ゴム印の種類や役割などを事細かに解説していきます。
ゴム印の種類とその役割とは?
ゴム印は通常、伝票や見積書、請求書などの多種多様な書類などの事務処理など使用されたりします。
使われるゴム印の種類も会社によっては色々と異なる場合もありますが、一般的に企業で使われるゴム印、その用途に関して以下のようにまとめてみました。
- 社判:台木(一体型ゴム印)スーパーウッド
- 社判:アクリル台(一体型ゴム印)
- 社判:シャイニー / スキナスタンプ(回転ゴム印)
- 社判:連結式:親子台(組み合わせ自由)
- 小切手印:アクリル台(一体型ゴム印 / 社名・住所・代表者名)
- データー印:日付印(受付・領収日が押印できる回転式スタンプ)
- 浸透印:スタンプ(シャチハタ / ブラザー製品)
社判:台木(一体型ゴム印)スーパーウッド
台木とはその名のとおり、木の材質で作られたゴム印(社判)の事で、一体型とは社名・住所
電話/FAX等が一つにまとまったゴム印の事でです。
台になる材料には{MDF集成材}といった素材の物が一般的に多く使用されています。
廃木材や未使用材(間伐材)などを原料とし、従来の木の質感などはほぼ変わらず残しつつ、天然木材や合板などに比べ機能性に富み、湿気や乾燥などによる変形や変色も少なく、価格的にも大変リーズナブルなス-パーウッドは人気度ナンバーワンの台木といえるでしょう。
木材を繊維状にほぐした物に特殊加工を加え形成した素材で、材料として使用される木材もリサイクルとして使われる為、エコで環境にも優しいです。
木材を使用したゴム印は一番種類が多く、社判以外でも小切手印、氏名印、科目印、丸形短柄、丸形長柄等々、特にこの長柄は取っ手が長く印面が丸いタイプのゴム印、神社や道の駅など、色々な箇所でも使われてます。
社判:アクリル台(一体型ゴム印)
アクリル台とは、素材がアクリル製で台木と一緒で、一体型ゴム印で、特徴は取っ手が付いていて、透明な素材でできている為、手元が隠れにくく捺印しやすいです。
台木に比べ、アクリル素材の為、汚れても水拭きなどで汚れが落とせボディも透明でお洒落感のある形で人気があり、尚且つ耐久性にも優れたボディを持つゴム印といえるでしょう。
他に、押しやすいという事で好評な商品で、用途としては、見積書・請求書・領収書・納品書・小切手・手形・社内用ダイレクトメール等、と用途は幅広いです。
社判:シャイニー / スキナスタンプ(回転ゴム印)
台の中央部にスタンプ台を内蔵している為、押印する度に印面が回転し伝票や書類にダイレクトに押印する事ができ、尚且つ、むら無く綺麗に押せて手も汚さずに利用できます。
インクの補充の際も内蔵されてるインクパットを取り出して、簡単にインクの補充ができ、おまけに使わない時(保管中)はそのまま立てて置いておけば印面とスタンプ台が共に接触した状態にある為、フタなど必要とせず、乾燥することもありません。
インクが内蔵されている為、持ち運びする際に手を汚す事もなく、置き場所もえらびません。
但し、こちらのスタンプはインク内蔵なので特に夏場の車の中や、陽のあたる窓際など高温になる場所などに長時間放置しますとインクが溶け出す恐れがあり注意が必要です!
社判/連結式:親子台(組み合わせ自由)
連結式とは、社名・住所など全てのパーツは単品で、取引相手や内容によっては組み合わせを変えながら使えるのが特徴です。
相手先によっては電話/FAXを外して使用したり、メールが必要な相手先にはメールの内容の入ったゴム印を繋げて使用したりなど、組み合わせが自由で便利なアイテムといえるでしょう。
こちらの連結タイプの台の醜類は主に3種類の親子台があります。
- フリーメイト → 中央が木目調の全体色が茶系のボディ
- アドレス印 → 全体色がホワイト色のボディ
- フレンド・リバース → 印面部分がバネ式で全体色がベージュ色のボディ
これらは主に社判として使われるので、見積書や請求書、他、納品書や社内用ダイレクトメール等などに使用されます。
小切手印:アクリル台・台木 / 親子台(一体型 / 連結式)
台の種類としては大きく分けて3種類あり、アクリル台、台木(一体型)、親子台(連結式)とありますが、一般的に需要が多いのはアクリル台です。
このアクリル台は多くの企業や個人でも社判として使用されてる人気アイテムですが、他に違う用途での使用にもこのアクリル台は下記の様な場合にも重宝されてます。
用途としては、小切手や手形、契約書などに押印する代表者名の入ったゴム印の事で、通常使用される社判とは違い、TEL/FAXやメール等の項目は入れずに使用されます。
但し、絶対ではなく中には台木が使いやすいとか、親子台(連結式)だと何かと色々な用途で使えるのでこちらを使ってる、など様々です!
データー印:日付印(受付/領収日が押印できる回転式スタンプ)
印面の中央部分がくりぬかれ、そこに回転式で日付が表示できるゴム印タイプのスタンプです。
サイズは円の直径で15mm~30mmとサイズも豊富に揃っており、会社によっては押す書類毎にサイズを変えたりして使用してます。
用途としては、社内でそれぞれの課毎に上司の承諾印としてや、他に出荷・配送など頻繁に行う企業では、ほぼ毎日の様に伝票や関係書類に押印する為、このスタンプのお陰でいちいち手書きでサインする事なく作業をスムーズに進めることができます。
浸透印:スタンプ(シャチハタ / サンビー/ブラザー製品他)
浸透印とは、インクが内蔵されたスタンプの事で、ゴム印みたく押す度にスタンプ台を使う必要が無く、何処でも簡単に押せるので便利な優れものです。
浸透印の種類はかなり幅広く、ゴム印や印鑑の領域をも網羅しているといっても過言ではないくらいの豊富なバリエーションで、ゴム印以外での使用度もかなり多いです。
浸透印の用途としては、会社の書類だけではなく似顔絵のスタンプを作り個々の名刺に写真代わりに押印したり、企業によってはチラシを印刷して新聞折り込みや手配りなどする際に、文字やキャラクターの入ったスタンプを押したりなど活用されてます。
ゴム印のゴムってどんな種類があるの?
大きく分けてゴム印の印面にあたるゴムの種類は赤ゴムと黒ゴムになりますが、これ以外にも ゴム印の印面部分に使用されてる素材は他にもあります。
一般的に最も多く使われているゴムは赤ゴムでして、主に店舗や通販などで扱われてますが、 他にも種類があり、特に店舗によっては使用しているゴムの種類はまちまちかと思います。
そこで普段、店舗や通販などで取り扱われているゴム面の種類に関して以下のように、解説をしていきます。
- 赤ゴム
- 黒ゴム
- 人工樹脂ゴム
- 天然樹脂ゴム
赤ゴム
一般的に使用頻度の高いのが、この赤ゴムで黒ゴムに比べると安価でお求めやすいでしょう。
但し、黒ゴムに比べると耐久性は弱く、使用するインクも顔料インクや油性インクを使うと摩耗やひび割れの原因になり適しません。
オススメのスタンプ台は一般的な速乾性のスタンプと併用し、用紙も普通紙又は上質紙などが適しています。
黒ゴム
ゴム印の中でも黒ゴムは最高級のゴム質といえるでしょう。
耐久性に優れ油分に強く加水分解しにくく、どちらかと言うと耐水性のある顔料インクや油性インクや朱肉など相性が良いかと思います。
ゴム面素材では最も耐久性に優れている反面、赤ゴムに比べると価格も高めとなりますが、そこは個々人の判断で選んで頂ければ良いのではないでしょうか。
人工樹脂ゴム
百均やホームセンターなどで見かける人工樹脂ゴムは、白色や青色などで価格的にはリーズナブルで、お求めやすい価格構成になってます。
但し、耐久性は低く使用している内に、押印の際に、はっきり写らないなどの事も起こり長期間の使用は期待できません。
天然樹脂ゴム
天然樹脂ゴムとは紫外線で硬化する特殊な樹脂素材で、一般的なゴム(赤ゴム)よりは弾力性や耐久性に優れていて、こちらは店舗や一部通販でも使用されてます。
但し、性質的に顔料系インクや油性インクなどあまり相性は良くなく、摩耗しやすくなりますので使用されるインクは速乾インクがおすすめです。
使い方によっては耐久性の面でも、黒ゴムと大差なく使用でき特に社判(社名・住所入り印)タイプのサイズであれば10年以上は楽々持ちます。
さすがに氏名印や科目印クラスですとゴム面が経たる前に接着面が剥がれる事は多々ありますので、その際は市販品で構わないので、両面テープで貼り替えれば大丈夫です。
社判クラスになると台とゴム面の間に両面テープの他、両面接着スポンジを貼ってますので、こちらはよほど乱暴に扱わない限り剥がれる事はないでしょう。
上記以外でも様々な種類のゴム印がありますが、今回は会社でも頻繁に使われる代表的なゴム印やスタンプなどの紹介をさせていただきました。
重宝されるゴム印ですが、出番が多いが故の宿命的なデメリットを持ち合わせているのですが、敢えてそこを探ってみましょう。
重宝するゴム印だがそのデメリットとは?
ゴム印のお陰で伝票や書類など、事務処理が楽にでき、とても重宝される立場のゴム印でしたが
使用頻度によっては、そこが盲点になることもあり、便利で重宝されるゴム印でも日々使用する上で起こりうる欠点もあるのです。
これまでにも、ゴム印の種類や役割に関しての解説をしてきましたが、ここではゴム印のデメリットに関する内容を以下のように解説していきます。
- 法務局に登録の必要な実印としてゴム印は使用できない
- 銀行の口座開設に必要な登録がゴム印ではできない
- ゴム印は印鑑と違い使用頻度が多い事により消耗しやすい
法務局に登録の必要な実印としてゴム印は使用出来ない
会社を設立刷る際に、法務局に印鑑登録をするのですが、その際に法人印として作成した柘や黒水牛他、などの印鑑での登録となりますのでゴム印での登録ができないのです。
会社の代表者として契約書など、重要な場面での正式な書類などに押される印鑑は代表者印である実印でなければなりませんので、ゴム印は使用する事ができないのです。
銀行の口座開設に必要な登録がゴム印ではできない
口座の開設には届出印として銀行に印鑑の登録が必要になるのですが、この時彫刻された印鑑を求められるので、ゴム印では銀行印として登録ができないのです。
理由は、ゴム印ですと劣化しやすく変形する可能性があり、最初に登録した印影と異なってしまう恐れがある為、印鑑の照合が出来なくなったり、他には偽造防止などの理由もある為、ゴム印は使用不可という事になります。
ゴム印は印鑑と違い使用頻度が多い事により消耗しやすい
普段、会社では何かと事務処理に使われるゴム印ですが、使う人の扱い方次第ではゴム面の劣化に差が出たりもします。
細かい事を言えば、例えば書類にゴム印を押す際の力加減だったり、扱い方の強弱にもよりますが、片や丁寧に正しく扱う人のゴム印は劣化もしにくく、乱暴に扱う人のゴム印は印面自体が剥がれたり劣化度もかなり進みます。
劣化は必ずしも使用頻度だけに限らず、普段あまり使う事がなくとも置かれた環境や経年劣化による場合も考えられます。
このように、使用頻度が多くとても便利で重宝されるゴム印ですが反面、印鑑に比べ消耗しやすいといったデメリットがあるのです。
ゴム印の種類や用途について会社に欠かせない必須アイテム:まとめ
ゴム印の種類や用途について、会社にあっては絶対に欠かせないアイテムの一つと言う事で、ここまで解説してきました。
隠れた存在のゴム印ですが、地味でも多くのビジネスシーンでは欠かせない大切なアイテムといえるでしょう。
このようにゴム印は色々な場面で用いられ無くてはならない存在として重宝されてきましたが、それ故のゴム面の劣化/消耗という問題に直面せざるを得ません。
なので、ゴム印の劣化に関して言えば、扱い方次第ではゴム印の寿命も変わってくるので大事に使って頂ければ、その分長持ちすると言えるでしょう。
一概にゴム印は消耗しやすいとは言い切れないのですが、前述したようにゴム面の種類にもより、ゴムの強度・耐久性なども変わってくるのは事実です。
デジタル化が進むご時世にあっても、まだまだゴム印の需要は無くなる事はないでしょう!